バーンアウトとは、バーンアウトシンドロームを略した言葉であり、日本では燃え尽き症候群とも呼ばれることがある。主な症状は、体だけでなく気持ちが疲れてしまったり、周りへの配慮ができなくなったり、やりがいを感じられなくなるといったもので、バーンアウトが起こると気分が落ち込んで生活が乱れ、急に仕事を辞めて引きこもってしまったり、何事にも無関心になるといった状態になってしまう。このようなバーンアウトに似ているものとして、うつ病の症状が挙げられることがある。うつ病の主な症状は、憂鬱な気分になったり落ち込んだり自責の念に駆られてしまうといったもので、バーンアウトは現段階では精神疾患としては公式にみなされていないことから、どちらかといった判断は難しく併発の可能性もある。
もしも、自分がバーンアウト状態にあるのではないかと感じたり、周囲の人から受診を勧められた場合には、早めに医師に相談することが大切だ。何よりも重要なのは自分で判断せず専門的な治療を受けることだからである。治療としては、必要であれば抗うつ剤が処方されなど薬物療法が行われたり、専門家とのカウンセリングが行われる。カウンセリングで話すことでストレスが軽減され、今の状態を受け入れ改善策を見つけることで症状が治まる場合もある。また、病院の受診以外に、自分自身でできるバーンアウトからの立ち直り方としては、ストレスを上手くコントロールすることが重要である。自分の限界がどこかを知り、残業が続くようであれば早く帰る日を作り趣味に没頭できる時間を意識して作ったり、オンとオフをはっきりさせたり、相談できる相手を見つけるなどすると良い。